ラブステ!! ~ Lovely 00 Stationery ~(*R18)
『ずいぶんとちいさくなったものだな』
「刹那? お前、すんげぇでかく見えるんだが……」
『当たり前だ。お前は今俺の手の上にいる』
「手の上…? って、なんだこりゃ!」
『三角定規だ』
「ぁ? おれ、三角定規!?」
「オレはコンパスかよコンチクショウ」
「その声、ハレルヤ!?」
「ま、いいや。武器はあるってこった。GNシールドに似てて使いやすいしな」
「いやっ、ちょっと…っ、刺さないでっ」
「なんだこれは」
『ティエリアか。高そうなシャープペンシルになったな』
「どうやら製図用のようだ。そして僕にも武器があるというわけだな」
「コンマ3ミリの芯なんて、すぐ折れんだろうが、バーカ」
「なんでおれだけ三角定規なんだよ……」
『ロックオン、心配するな。お前は三方が武器に近い』
「いやそうだけど、でもなぁ」
「穴もあるけどなぁ! これは上の口か? それとも下の口かぁ?」
「あ! ちょっとハレルヤ! いっ入れんなってっ」
『穴なら、ティエリアにもあると思うが』
「バカを言え。僕のは入れる穴ではない、出す穴だ!」
『芯をしまうときは、入れるだろう』
「だから、入れるのではない! しまうだけだ!」
『芯がなくなったときはどうする?』
「そ、それは、その……オシリの…蓋を開けて……」
「あ、そっちがケツなんだ?」
「やっぱ入れんじゃねぇか」
「違うっ! ぃ、入れるとか、言うな!」
「心配しなくても、てめぇにゃ入れねぇよ!」
「ねぇ、あの……」
「なんでもいいけどよ、ロックオン、お前なんか当たって痛ぇぞ」
『ハレルヤ、それは角度の問題だ。ロックオンは二等辺三角形だから、三十度から攻めたら当たって痛い』
「刹那、お前っ、余計なことを~っ」
『本当のことを言ったまでだ』
「ねぇ、みんな……」
「なんだ、書けないではないか。刹那、芯を補充しろ」
『入れるのはイヤなんじゃないのか?』
「入れるのではない、補充をしろと言っているんだ!」
「本当はやぶさかでもねぇんだろ、上品ぶりやがって」
「なんだと!?」
『人の手の上でケンカをするな』
「あれ? そういえば一人足りなくないか?」
『あぁ、アレルヤが見当たらないな』
「あの、みんな」
「アレルヤ? ドコだ?」
「ぼくはココだよ」
「コンパスの芯!?」
『ずいぶんとまたちいさくなったものだな』
「でも、ハレルヤと一緒にロックオンに入れるよ」
「……残念ながら、今はお前らふたり合わせても、おれの穴のほうがでけぇ…」
「バーカ、コンパスってのは先が開くもんだろ?」
「その…入れてから開くと、ちょうどひっかかって感じるところに当たると思うんだけど……」
「いやアレルヤちょっと待てお前なに言って」
「聞いてられん話だ。僕は失礼する」
『ティエリア、芯の補充はどうする』
「……。芯がないと僕はマイスターとしての資質を失ってしまう……。別室で頼む」
『わかった』
「おい! 刹那! おれも連れていけ!」
『どうしてだ?』
「今までのやりとり聞いてただろ!? おれの貞操の危機だろうがっ!」
『貞操の危機もなにも、もとからアレルヤとハレルヤとはそういう関係だろう』
「せ、刹那ぁっ! だめ、そんなオトナな物言いしちゃ…っ!」
『なにを今更。お前のよがり声など、十五のときから聞いている。今ではいい子守唄だ』
「ロックオン、声おっきいから……」
「お前が出させてるんだろうがっ」
『安心しろ。今のロックオンは三角定規だ。さすがにいつもの様には無理だろう』
「いやだけどっ、からだの中央に穴があるんだよっ!」
『三角定規とはそういうものだ』
「おい、刹那! 刹那っ! お、おれをこいつらと置いてくなぁっ!」
「相変わらず、刹那はこういうとき冷静だね」
「邪魔者は行った、と。たまにはこういうプレイもイイよなぁ」
「カケてサセてマワせて、ぼくたち案外便利なのかも」
「コイツがロケットエンピツとかスーパーカーケシゴムとかにならなくて良かったぜ」
「は…? いや、お前ら、マジでやめ…っ」
「ロックオン、これだとどっちがオシリかな?」
「やっぱ、目盛が読める側が前じゃねぇ?」
「じゃあ、目盛が逆に見えるほうが背中側だね」
「ちょっ…、痛い、痛いって…! ハレルヤてめぇ…っ」
「先を開くよ、ロックオン」
「ぃ? ぇ…? ぁん、…ぁああぁん…!」
「まったく、君の部屋にはいつもあのような不埒な会話が丸聞こえなのか」
『あぁ、大体毎晩あんな調子で賑やかだな』
「部屋を変えてもらったらどうだ? うるさくて休まらないだろう」
『いや、もう慣れた』
「早く申し出れば良かったものを。大体教育に良くない。あの部屋に入ったとき、まだ君は子供だったではないか」
『別に、ロックオンやアレルヤたちが元気なのがわかるから、今のままでかまわない』
「体調管理ならヴェーダがすべて把握しているではないか!」
『ティエリア、なぜお前がそんなに怒っているんだ』
「腹が立たないほうがおかしい! まったく汚らわしいといったらない……あっ、刹那!」
『なんだ』
「芯はBで頼む。Hでは硬すぎる」
『そうなのか? 皆硬いのが好みなのかと思っていた』
「なんの話だ……?」
『ロックオンがいつも、硬くてスゴイと言っている』
「なっ、なっ…! 刹那! あんなヤツらの行為と一緒にするな!」
『すまない』
「あっ、そんなに何本も束にして入れるな!」
『太いほうが気持ちがイイんじゃないのか? ロックオンがいつも、』
「だから一緒にするなと言っている! 2、3本で充分だ!」
『ティエリアは柔らかくて細いのが好みか』
「ああそうだ」
『人によって好みが違うのか。勉強になった』
「待て、なにか勘違いを……」
『ティエリア、暴れるな。尻の蓋が閉まらない』
「なにか癇に障るな……」
『そういえば、HよりBのほうが濃いな。ティエリアも濃いのが好みか』
「は……っ!?」
『ロックオンもいつも、』
「だからっ…違う! それは断じて違うっ!」
※刹那はあくまでも自然体です。刹×ティエではありません…。